お辞儀 令和2年度終了  

本日、無事に修了式・離任式を終えることができました。

令和2年度は、新型コロナウイルス感染症に翻弄された1年間でした。

4月7日に始まるはずだった新学期は、3回延期され、6月1日にようやく始めることができました。始まっても2週間は、分散登校や午前中だけの授業で、給食も簡単なメニューでした。その後は、通常登校となりましたが、「新しい生活様式」による学校生活が始まりました。朝の検温、マスクの着用、手洗いの励行が、当たり前の生活になりました。

また、3密(密閉・密集・密接)を避けることが求められ、これまでの生活が一変しました。

教室を密閉しないために、暑い夏でも、寒い冬でも、常に窓を少し開けたまま、冷暖房をつけ、授業をしました。マスクをつけたままの真夏の授業は汗が流れ落ちました。桜の木の下で行った音楽の授業は衝撃的でした。

密集しないためには、最低でも1m以上机を離さなければなりません。人数が多い6年生は、これまでの教室ではなく、会議室・視聴覚室・音楽室が教室になりました。

密接しないように、子どもたちには休み時間の過ごし方を考えてもらいました。「人との距離は離れても心の距離は近くに」と自分たちでソーシャルディスタンスを広める活動をしてくれた子どもたちもいます。

いつも通りの運動会はできないため、それに代わる行事の企画・運営を6年生が行いました。6年生は、それを「富小体育祭2020」と名付け、見事に創り上げることができました。

そして、修学旅行や妙義宿泊学習に代わる校外学習。職員の知恵と子どもたちの努力、そして保護者のみなさんのサポートが一体化し、大きく花開いた瞬間でした。

他にも欠席等連絡フォームの活用、全校集会や表彰集会のライブ配信、愛校会集会や6年生を送る会の動画配信、読み聞かせCDの校内放送など、今までなかった新しい方法が生み出されました。

長い人生には、苦難や困難が訪れることがあります。そんなとき大切なのは、輝かしい未来を信じて、前向きに進み続けることです。周りの人と協力して、解決の方法を探り、粘り強く最後までやり抜くことです。子どもたちには、未来を変える力があります。コロナ禍を生き抜いたみなさんなら、どんな苦難や困難でも乗り越えていけると信じています。さあ、前を向いて歩き出しましょう。未来へ向かって!

この一年間、家庭の皆様や地域の皆様にはたいへんお世話になり、ありがとうございました。今後も、最愛のパートナーとして、最強のサポーターとして、富岡小学校をどうぞよろしくお願いいたします。

校長 吉田 悟