基本的な考え方

Ⅰ はじめに   

 本校では平成29年度より学校経営の基本方針を「最高の学校を目指す」とし、教育活動に取り組んできている。「最高の学校」とは、児童にとっては学びのある楽しい学校であり、保護者にとっては子どもを安心して通わせることのできる学校、地域・関係機関にとっては応援したくなる学校、そして、教職員にとっては働きがいのある学校であると考える。それは他との比較ではなく、年度末に振り返ったとき「最高の一年だった」と思えるような学校経営を行うことである。
 また、「教育は人なり」と言われるように教職員は子どもたちにとって最大の環境である。教育の充実のために職員が常に自信をもち、はつらつとして子どもたちの前に立てるようにすることが、校長の大きな使命であると考える。
 しかし、平成28年度の平均最終退庁時刻は22:16であり、推計で100時間以上の時間外勤務が行われていた。また、子どもたちのためなら労をいとわず働いてしまう教職員の特性から、疲労が蓄積している職員も見られた。さらに、本校は大規模校から中規模校への転換期を迎えており、大規模校のシステムでは立ち行かなくなっている部分も出てきていた。
そこで、校長として着任した平成29年度から、教育の充実と職員の健康管理を目的として、働きがいのある職場環境づくりを目指して働き方改革に取り組むこととした。

Ⅱ 視点の明確化 

物事を考える際には「三間」が大切であると言われる。「時間」「空間」「人間」のことである。そこで、学校における働き方改革を推進するために、「時間」「人」「環境」という視点から現在学校で行っている業務を捉え整理することとした。そしてそれらの業務を根本的に見直し、「やめる」「減らす」「変える」「始める」という手法で業務改善を行うこととした。このことにより、働き方改革を推進し、働きがいのある職場環境づくりを目指すこととした。

Ⅲ 推進組織

 本校では、平成30~31年度、群馬県教育委員会により、「教員が専門性を発揮できる環境の整備や学校の組織力向上」を目的として、「チーム学校」学校事務職員特配事業により、事務職員が二人配置されることとなった。そこで、事務長を中心として「業務改善プロジェクトチーム」を立ち上げ、業務の実態把握、課題の洗い出し、原因の追及、課題改善策の立案、実践により持続可能なシステムづくりに取り組むこととした。